中等教育とは、学校教育を3段階に分ける考え方の2段階目のことを言います
中等教育とは、学校教育を初等教育、中等教育、高等教育と3段階に分ける考え方の2段階目のことを言います。
現在では、中等教育を行っているのは学校は、中学校、高等学校が多く、稀に中等教育学校が存在しています。
さらに、中等教育の中でも2つに分けることができ、前期中等教育と後期中等教育に分かれます。
前期中等教育が中等教育の前期に属する教育で、現在の中学校の教育です。
そして、後期中等教育が中等教育の後期に属する教育で、現在の高等学校での教育です。
中等教育における教育の目標としては、「国家及び社会の有為な形成者として必要な資質を養うこと」「社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な技能に習熟させること」「社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、個性の確立に努めること」とされています。
中等教育という概念は、19世紀の半ばごろにヨーロッパに誕生したもので、もともとは大学準備教育をエリートに対して行う学校でした。
そのため、中等教育とは庶民を対象に日常生活の準備として行われる初等教育とは対置され、高等教育と直結する特権的なエリート教育とみなされていました。
現在の日本では、高等学校への進学がほとんどで、高等学校が義務教育となりつつあります。
それに伴い、中高一貫校などが増えていて、高校受験がなく学習意欲を維持しにくくなり、クラス内での学力差が出やすいといった問題や、閉鎖的になりがちといった問題が浮上してきています。
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