キャリア教育を中学校から実施する目的は
キャリア教育とは、一人一人が社会人・職業人として自立するために必要な能力や態度、意欲を形成・向上させるために行う教育のことを言います。
キャリア教育実施する目的は、特定の職業に就くために必要な専門能力を養成するだけでなく、幅広い職業に通用するスキルを修得させることやキャリア開発の手法を学ばせることで、自己の個性を理解し、それぞれ一人一人に合った職業観や職業に関する知識を身に付けさせ、主体的に進路を選択する能力・態度を育てることにあります。
こうした理念に基づき、近年は中学校でも、年間5日間程度の期間、地域の商店や事業所、民間企業、公的施設などの職場で仕事を体験することによるキャリア教育を実施していて、平成23年度の公立中学校の職場体験実施率は、9,834校中9,530校と96.9%にもなっています。
中学校からキャリア教育を始めるのは、まだまだ早いんじゃないかと考える人もいるかもしれませんが、子どもは、いずれ親から自立していかなければなりません。
自立するためには、仕事に就職して、税金を納めるなど社会に対して貢献していくことが求められます。
しかし、近年、若者の労働意欲の低下や離職率の高さ、コミュニケーション能力や基本的マナーなど社会人・職業人としての必須な資質・能力の低下が問題になっています。
中学生は成長が著しいので、中学校の時期からキャリア教育を進学や就職に焦点を絞らずに実施することで、社会人や職業人として生活していくために最低限の能力や態度を学ぶことは、中学生の成長にとってとても大切なことです。
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カテゴリー:教育