新教育活動は今のこの国に必要かもしれません。

新教育とは、教師や教科書中心の教育ではなく、児童の自主的で主体的な活動を尊重するという「児童中心主義」のことで、19世紀末のイギリスで始められた教育運動のことです。
イギリスから始まり、ドイツ、アメリカ、インド、日本といった様々な国に広まった運動ですが、思想や教育実践の手法の統一性はなく、「児童中心主義」という点のみ共通しています。

この思想の始まりは、イギリスのアボッツ・スクールという寄宿学校であると言われており、公立学校とは対極に位置する学校として設立されました。

学校の日課としては、午前中は近代語、歴史、自然科学などの授業、午後はスポーツや見学旅行、芸術活動などの「自由な活動」というもので、この学校の存在が、生徒の自主性を尊重する自由教育活動としてドイツやフランス、また海を渡りアメリカにまで広がっていきました。

そして、スウェーデンのエレン・ケイが記した「児童の世紀」は、新教育運動のバイブルとも呼ばれるほど世界中に大きな影響を与えました。

日本では、大正デモクラシーの風潮に後押しされ広まったものの、教育の現場を規制する国定教科書などの制約もあり、政府の規制からはみ出すことは非常に困難でした。

1925年の治安維持法により、徐々に自由主義運動が弾圧され始めたことに伴い衰退の一途をたどり、最後には軍国主義に圧殺されてしまいます。
もしかしたら、現在の日本の教育にはこの「児童中心主義」が必要かもしれません。

統一性を重視するよりも、個性の輝きを後押しし、様々な体験から社会を生き抜く知恵を学べる環境を創り上げることが、たくましい日本を築くには非常に大切なのではないでしょうか。

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カテゴリー:教育

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