ニュースで注目される世界の教育問題
2014年のノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイが式典で発表したスピーチがニュースで取り上げられ、世界が抱える教育問題が注目を集めています。
史上最年少となる17歳でノーベル賞を受賞したマララ・ユスフザイは、11歳の時から女性教育の権利や個人の権利をパキスタンで訴えていました。
2012年、タリバンがスクールバスに乗る彼女を銃撃して重傷を負わせたニュースは世界中を震撼させましたが、幸い一命を取り止め、彼女の名は世界中に知れ渡り、勇気と非暴力の象徴としてノーベル平和賞を受賞する事となったのです。
彼女はノーベル賞の式典で、全ての子供に教育を受ける権利がある事を訴えました。
国連が発表した報告書によると、貧困や戦争、女性であるがために学校に通う事が出来ない子供の数は2011年の時点で世界に約5700万人存在し、特に深刻とされているのが紛争地の子供達だとしています。
国連では、2015年までに世界中の子供が初等教育を受ける事を目指したミレニアム開発目標を掲げていますが、教育を受けられない子供の数は今も5700万人程いると言われています。
教育を受けられない事で読み書きや計算が出来ないまま大人になってしまい、安定した職業に就けず収入が少ない状態が続き、本人もその子供も教育が受けられないという状況が引き起こす悪循環は重大です。
ノーベル賞のスピーチをきっかけに世界の教育問題が浮き彫りとなった今、各国は識字教育が遅れている地域への教育支援と地域活性支援に努めていかなければならないと考えられます。
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