NHK基礎英語の番組再構成と特徴について
NHKの基礎英語といえば、テレビ、ラジオともに一般的に知られた英語学習番組と言えるのではないでしょうか。
この英語講座が2012年、CEFRとよばれる語学学習ガイドラインに基づいて再構成されました。
このCEFRと呼ばれるガイドラインは、ヨーロッパ各国の人々が共通のスタンダードで学ぶために2001年度に開発された語学学習ガイドラインです。
このガイドラインの特徴は、言葉を使ってできることを基準にA1レベルからC2レベルまでにレベル分けしていることです。
これに加え、A1よりも易しい初歩のレベルとして、A0というごく簡単な表現を聞き取って名前や年齢などが言えるレベルを設定していることがNHKの番組設定の特徴です。
こうして、今までは学ぶことが目的だった英語学習に対して、使うことを目的に番組の構成を切り替えています。
このため、ラジオ基礎英語の1から3は、一週間で身につける英語表現の目標をCan-doという形で達成することで、中学の各学年で学ぶ表現を一年を通してカバーしていくような番組構成となっています。
また、以前から番組ではインターネットを通して一週間遅れで月曜の朝10時にストリーミングで一週間分の番組内容を掲載しているサービスがあり、今までは、それぞれ決まった放送時間にラジオを聴くか録音して英語学習をするしかなかった方法が、空いた時間に気楽に英語学習に取り組めるようになっているのも番組の特徴の一つといえるでしょう。
このように、使うことを目標に再構成された基礎英語は、現在、英会話を求める社会のニーズにもあい、気楽に聞くことができる環境が整ったこともあり、子どもから大人まで幅のある年齢層が利用する番組となっているのです。
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カテゴリー:英語