キャリアコンサルタントに関する国家資格が設立された背景について
キャリアコンサルタントとは、キャリア、すなわち人々の将来や進路に関する助言や支援、相談担当などを行う業務のことを指します。
相談に来た人に対して、その人の能力や性格、経歴などを加味して有効かつ重要な選択をすることや計画を立てることができるような手助けをする役割を担っているため、業務に携わる人自身にも高い能力や業界知識を持っているだけで無く、個人に対して親身に応対ができる様な能力や倫理観が求められる業務となっています。
こうしたキャリアコンサルタントを増やし育てる狙いの一環として、国が掲げた育成計画を受けて、様々な民間資格が設立されるようになり、しかし一方で、乱立された資格の種類によって、いくつかの弊害が出てくるようになりました。
その弊害の主な1つが、コンサルタント能力の差です。
コンサルタント業は特定の資格を持つ人だけが行えるという業務独占資格では無いため、資格設立数の増加が起きやすい状況とされていました。
これらの資格には原則として国が定めたカリキュラムに沿った内容が網羅されているとなっているものの、結果として種類ごとで内容に差が生じ、資格取得者ごとの能力にも差が出るようになったと言われています。
こうした背景を受けて、キャリアコンサルタントの国家資格を創設する流れになりました。
それがキャリアコンサルティング技能士と呼ばれる国家資格です。
この資格によって取得者の技能を公的に認可するとともに、能力を図る物差しを統一することが可能とされています。
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