国家資格になるかもしれない心理士の仕事とは
臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチする心の専門家を臨床心理士と呼びます。
臨床心理士は現在、国家資格ではなく、省庁が認可する財団法人の協会が実施する試験に合格し、認定を受けています。
認定を受けると、職場として様々な場所で活躍することができます。
例えば医療の現場ですと、精神科や診療内科、小児科などが該当しますし、保健の現場ですと、保健所や精神保健福祉センターなどがあります。
教育現場では、小学校や中学校、高校や特別支援学校のスクールカウンセラーです。
福祉の現場では、児童相談所や児童養護施設です。
また司法の場でも活躍しています。
家庭裁判所や少年鑑別所、少年院や保護観察所などです。
産業の現場ですと、企業内の健康管理室などで活躍しています。
さて、現在国家資格ではない状況ですが、十数年前から、医療心理師という資格をつくる動きが浮上し、議員立法の寸前までこぎつけました。
ところが医療現場の色々な動きが働き、この法案は凍結となってしまっているようです。
世界的に見ると、大学院修了レベルの資格が一般的で、欧米はもちろんですが、韓国や中国でも既に国が認める資格として出来上がっています。
なお収入についてですが、年収200万円から1000万円とかなり開きがあるようです。
子育て中でパートタイムとして働いている方もいれば、大学教員や医師が、講演として行っている場合もあり、金額に開きがあるのも仕方がないようです。
スクールカウンセラーで働いた場合、週2日で時給5000円として、年間300万円というケースも多く、病院やクリニックに常勤で勤務した場合、結構良い収入につながります。
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